Maison de RAP
  • 日本、神奈川
  • 1996

住まいの中に漂っているものって…。
音、空気、熱、匂い、光、色、気、etc.
そんな、感じるけど、目に見えないものを大切にして住まいを考えてみると、結構面白い住まいができるものです。
Rap音楽のように楽しい家ができました。

「RAP」とはNEW YORKの黒人社会の中で生まれた現代音楽です。
現在の情報社会の中で若者の不満、社会、政治に対する不満や欲求を音楽として快適なリズムに置き換えて、時には暴力なリズムの「音」の組み合わせでできた音楽です。

この住宅での「RAP」の意味は音、空気、熱、匂い、光、色、風、社会の喧騒、騒音、楽しい会話、喧嘩の声を心地良いリズムにミックスしていく。
住宅は生活の中に含まれる様々な要素を楽しく、豊かに、軽快に混ざり合って混在していく時、豊かの空間が生まれ、建築が活々としてくると考えました。

この住宅は母屋の親族である若い家族のための「離れの住まい」として建てられました。
敷地条件及び、環境条件の積極的な活用を第一に、できるだけ機械設備に頼らず、自然のエネルギーを取り入れて暑さも寒さも全てが五感で心地よく感じることができる快適な住まいの環境づくりを重視しました。